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jinnosuke
『ねと見!』の管理人です。
昭和の終わりの方に北海道で生まれる。
専攻は哲学(インド哲学・仏教学)。
趣味は読書と散歩。愛読書は辞書。
キーワード
インド哲学仏教学/後鳥羽院と定家さん
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『ねと見!』管理人の雑記帳
デーヴァナーガリー文字やサンスクリット文法について解説をしていますが、そもそものサンスクリットについて詳しい説明(事始め1で軽く触れただけ)をしていないことに今更ながらに気付いたので、今回はそこらへんの話しをば。…… もともと文法を本格的に解説するつもりではなかったので、そこら辺のことにはすっかり意識が向いていませんでした。 ◎サンスクリットとは…… サンスクリットとはインド・アーリヤ系語族、インド・イラン語派に属する古代語の一つ。インドを中心に中東~東南アジアで用いられてきた。 原語saṃskṛ ...
サンスクリット文法編~曲用 目次~ 曲用Ⅰ 名詞・形容詞・比較法 総説 名詞・形容詞の格変化 ・1、母音語幹 ・2、子音語幹 ・3、比較法 曲用Ⅱ 代名詞・数詞 4、代名詞 ・a、人称・敬称代名詞 ・b、指示代名詞 ・c、関係代名詞 ・d、疑問代名詞 ・e、その他の代名詞 ・不定代名詞 ・所有代名詞 ・再帰代名詞 ・相互代名詞 ・f、代名詞的形容詞 5、数詞 4、代名詞 代名詞には多くの種類があるが、その変化は大きく分けて同一変化 ...
さて、本格的な文法に入っていきましょう……といいたいところなのですが、ここから先の曲用及び活用に関してはその変化を一つひとつ見ていくとそれこそ膨大なページ数にのぼってしまいます。 ですので、毎度書いていることですが、ここではその中で代表的なものだったり頻出するものだったりをピックアップするに限り、変化の詳細については文法書等を当たってください。また、煩瑣になるのを避けるため、説明も基本的なことに留めますので、例外や少数例に関しても同上です。 また、今回より今後文献講読的なことをやる際、文法解釈などで ...
無頼派の小説家・坂口安吾の妻・三千代さんが書いたエッセイ『クラクラ日記』。前回、無頼派ゆかりのバー『ルパン』の記事を書いて思い出した。 表題の“クラクラ”は安吾の死後に三千代さんが開いたバーの店名で、フランス語で「野雀」や「垢だらけの~」という意味の“cracra”からきているそうな。命名は獅子文六氏によるらしい。 本書は安吾との出会いの場面からはじまる。 坂口安吾という作家について多少なりとも知る人ならばその破天荒なエピソードの数々は語るまでもないが、他によるまでもなく本書で十二分過ぎるほど ...
日本屈指の繁華街、東京・銀座。 和光の時計台は海外の旅行者からも人気のスポットですが、そこからほど近いところにあるのが老舗バー『ルパン』。 創業は昭和3(1928)年。開店時には当時近くにあった文藝春秋社の面々からの支援があり、以来文壇バーとして知られています。 注:本記事にはお酒にまつわる記述がありますが、飲酒を勧めるものではありません。 また、未成年の飲酒は法律で禁止されています。 成人であっても節度とマナーを守って過度な飲酒は控えましょう。 飲酒運転は絶対やめましょう。 猪 ...
名だたる文豪を輩出した明治文壇にあって、浪漫派・象徴派の詩人として名を馳せた泣菫は、大正の幕開けと共に随筆の世界に飛び込んだ。 大阪毎日新聞社に在籍しながらその紙面において、「茶を飲みながら喋る気楽な世間話」をコンセプトに延べ811編のコラムを執筆した。それがこの『茶話』だ。 古今東西、市井の人々から著名人、果ては歴史上の人物に至るまで、さまざまな逸話・風説、奇行・奇癖、失敗談などを「あたかも見てきたよう」に簡潔でユーモアあふれる文章で綴ったこのコラム群は、著者の広範な知識量と的確な人物評、 ...
このブログでは本当はサンスクリットの文献講読みたいなことをやってみたいのですが、そのためにはやっぱりなんだかんだ簡易的にも文法に触れておく必要に駆られたので、入門程度にサンスクリットの文法に関する記事をこれから数回に分けて書いて行こうと思います。もちろん、適宜修整・追記は行う予定です。 何度もしつこいようですが、語学を自習するにしても、実績のある文法書にあたるのはもちろんですが、なるべくなら信頼できる先達から指導していただくのが最善です。また、サンスクリットに関してここでは、その足がかりという意味で簡 ...
セルバンテス『ドン・キホーテ』全6冊 (岩波文庫) 「人類史上最高の文学作品は?」と問われれば、私はこの作品を挙げる。 言わずと知れた名作中の名作。文学作品としてだけではなく、絵本や芝居など、およそ芸術作品と呼ばれる様々なジャンルで取り上げ続けられてきた作品だ。 とはいえ、正直なところ読んだ感想としては「ダルい……」の一言しかない。 この作品の翻訳など多数出てはいるが、果たしてそれらを読み通したという人はどのくらいいるだろうか? というのもこの作品自体そもそも長い。長いだけならまだしも、まず ...
昨年2月に大往生した日本映画界の鬼才・鈴木清順。 氏の名前を世界にとどろかせたのがこのいわゆる『(大正)浪漫三部作』だ。 『ツィゴイネルワイゼン』 1980年。原作・内田百閒 出演・原田芳雄、大谷直子、藤田敏八ほか 『陽炎座』 1981年。原作・泉鏡花 出演・松田優作、大楠道代、中村嘉葎雄ほか 『夢二』 1991年。出演・沢田研二、毬谷友子、坂東玉三郎(5代目)ほか 主演級の役者の段階で錚々たる面々であることはお分かりいただけるだろうか? 私自身、「好きな映画は?」と問われ ...