【探訪】上野『大統領』私的呑みかた論w

 
 
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 上野アンダーグラウンド

 
 
※この記事は飲酒を薦めるものではありません。
 未成年の飲酒は法律で禁じられています。
 また飲酒運転は絶対にやめましょう。
 お酒は程よく気持ちよく!

 
 
 
 数年前、「遊んで学ぶお父さん」のUronpoiさんを誘って以来、氏をどっぷりハマらせてしまった感があって若干の責任を感じていたりするのですが、よくよく考えたら自分でレポを書いたことがないなと思い、ホント今更ながらの「大統領」レポ。
 レポートと言っても、普段どんな風に大統領で呑んでいるかっていう単なる飲兵衛の戯言ですw 普段自分が一人でプラッと立ち寄るときは、こんな感じで~ということでw

 
 手前右が大統領本店。左側の奥には「遊んで学ぶお父さん」の記事によく出てくる支店がある。
 創業は戦後間もない昭和25(1950)年。以来この上野のガード下の呑み屋の雄として、知る人ぞ知る老舗の看板を背負っている。
 
 上記の写真では若干わかりづらいけれど、本店の店先にはテーブル席がある。今でこそ雨や冬の寒さ除けに囲いがあるけれど、私が行き始めたころにはなかった。雨降りに傘さしながら呑んだこともあった(←そこまでして呑みたいか!? www)
 
 
 
 さて今回訪れた日は、梅雨明けを予感させる蒸し暑さ厳しい休日だったので正直入れるかどうか心配ではあったけれど、カウンターに一席余裕があったので、無事本店へ。・・・・・・ぶっちゃけ、本店で飲めるのは久々。そしてカウンター席の一番端っこという個人的にお気に入りの席へ。

 まずは定番のビールとなるのですが、大統領に限らず私は数人で呑むときは基本ジョッキで、一人のときは瓶でチビチビとやるのが常。ちなみに大統領の瓶ビールはキリンです。
 そのとき併せて注文するのが、大統領の名物・煮込みともつ焼き。

 
 煮込みは注文すればものの数秒で提供してくれる。
 カウンターの角にドンと置かれた大鍋で常時に込まれているこのもつ煮は、しっかり油抜きをされた馬もつの煮込みなので、味は濃厚でも全然しつこいさがない。
 通常一皿につき豆腐が一切れ入っているが、「豆腐多め」といえば多めに入れてもくれるし「豆腐のみ」というのも可。
 もつも豆腐も常時追加で鍋に放り込まれるが、まだ染み方が浅かったりすると「もうちょっと待ってね~」などと店員さんがちゃんと伝えてくれる。
 
 もつ焼きのセット(おまかせ)は豚もつを使用、塩・タレを選べる。私は普段、「塩強め」で頼んでいる。
 今はそんなことはないようだが、私が通い始めたころは必ずセットを頼んでからでないと単品で串焼きを頼めなかった(はず。たしかそんな張り紙もあった気がする)。特定の部位のみ売り切れになるのを防ぐ意味合いもあったのだろう。
 串のラインナップもタン・ハツ・シロ・レバ・カシラ・コブクロ・ガツ・アブラ・ナンコツなど豊富。その他、牛や鳥、野菜串がある。
 ちなみに、アブラなどの人気の串には滅多にありつけない。(私も1、2度しかない)。

 
 カウンターのすぐなかに焼き場がある。以前は焼き場とカウンターを遮る油撥ね防止の板がなかったので、焼きあがっていく串をじっくり眺められた。

 
 いつもの「とりあえず」がそろう。
 これらをアテにしながらビールをちびちびやる。

 この日は台風一過の蒸し暑さも手伝っていつもよりペースが速かったw
 
 
 
 さて、最初の煮込みと串焼きをタイラゲたところで、次に決まって注文するのが「里いも」の串焼きと「くさや」
 こちら大統領本店では、早朝の開店すぐからなんの躊躇いもなく「くさや」を焼いてくれますw 全国津々浦々、いろんな呑み屋があれど朝っぱらから「くさや」を焼いてくれる店を他に知らない。

 
 「里いも」と「くさや」
 「里いも」の串焼きは表面をじっくり焼いてくれた後でレンチンしてくれるので中までしっかりほっくり火が通っている。そして出してくれる直前にはたっぷりの生姜醤油で味付け。生姜が強めなのがまたうれしい。

 そしてツマミ2順目が出そろうのを見計らって頼むのが「熱燗」。夏でも冬でもこの組み合わせは最強だと思っている。
 大統領で熱燗を頼むとすぐにカウンターに厚手のグラスがおかれ、表面張力よろしくグラスのフチぎりぎりまで注いでくれる(ときどき若干こぼれたりもするがw)。

 
 
 
 
 この他にも、大統領にはさまざまな料理がある。
 季節限定のものだったり、仕入れに限りのある限定品だったり、そうした商品は常に店内の壁にも提示されている。
 たとえば夏場だったりすると、近場の名物・谷中しょうがなんかが出てたりする。
 また私は基本ビールと熱燗ばかりだが、飲み物メニューも豊富。
 焼酎やサワー類、ソフトドリンク類はもとより、浅草・神谷バー発祥の「電気ブラン」や「マッコリ」などさまざま。
 一番うれしいのは、日本酒を未だに「一級酒」「二級酒」と表示していてくれること。有名無実となって久しい酒級の表示は、平成4年に完全撤廃されたが、いまでも昔の名残でこうした表記のままの老舗は多い。
 詳しい大統領のメニューはこちらの記事で
  ↓↓↓↓
 【上野名物】もつ焼き1本90円!大人気の老舗大衆酒場「大統領」。上野で安く気軽に飲み食いするなら外せません!
 
 
 
 東京・上野といえば、東京大学・東京芸術大学といった名門校はじめ国立博物館や多数の美術館や音楽ホール、また上野動物園や不忍池といった学術・文化の面では日本トップクラスの地域であるほかに、アメ横や仲町通りなどの下町風情が色濃く残る繁華街の一面をもつ。
 またその全てが「坂の上」にあたる本郷台地の端とその下に広がる下町の谷間とで明確に隔絶されている。
 こういう表現が適切かどうかわからないが、陽と陰、ハレとケ、そのような背反した二つの顔をもつ不思議な土地だ。
 『ジキル博士とハイド氏』のそれをそのまま体現しているともいえるかもしれない。
 秩序だった理性的なものと理屈を抜きにした情動的なものとが一つの地域に密に接しているというカオス。
 大統領という店は、その情動的な面の代表として今日も上野を訪れる人々を魅了し続けている店といえる。
 
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 新訳 ジキル博士とハイド氏

 
 随分前の話しだが、朝早くに大統領のカウンターで飲んでいた折、たまたま隣に座っていたエリートサラリーマン風の男性がポチポチと携帯電話をいじっていた。
 ふと見えたカバンの中の書類から超有名某大手企業の本社勤めの方だと分かったが、携帯の画面に映し出されていた当時流行りのSNS『mixi』の投稿欄には「今日、会社さぼっちゃった(テヘッ もう飲んでるw」の文字が!!
 そのとき、「あ、これでいいんだよな」となにか達観したような結論を得たことは、今でも反面教師的な意味合いで自分の中に深く刻まれている。
 
 銀座の老舗バー『ルパン』のときにも書いたことだが、呑み屋には不思議と「学校の勉強や、友人関係、会社の中とかでは学べない、すごく大切な“大人の時間”」がある。
  cf,銀座の老舗バー『ルパン』で呑む
 できればそれが老舗やトンデモといった具合に振れ幅が大きいところであればあるほど、ドツボにはまってしまう恐れがある一方で得られるものもまた濃厚だ。
 「ハイリスクハイリターン」、その言葉を背負っているのがこの大統領という店かもしれない。

 あと、これは蛇足的だが、こういう店で金に糸目をつけてはならない。
 それから、次のお客が席が空くのを待っているようならパッパと帰るのがマナー。
 大人数なら別だが、少人数なら店の客足が回転することを念頭とした気遣いはしたいところですね。
 
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 増補改訂 アースダイバー Kindle版

 

 上野 大統領
 
 住所:本店 東京都台東区上野6-10-14
    支店 東京都台東区上野6-13-2
 電話:本店 03-3832-5622
    支店 03-3834-2655
 営業時間:月~土 10:00~24:00
      日、祝 10:00~24:00
 年中無休 予約不可

 

    

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