【読書感想】ゴッホ『恋愛工学の教科書 科学的に証明された恋愛の理論』

 
 恋愛工学の教科書 科学的に証明された恋愛の理論
 ゴッホ
 出版社:総合法令出版
 発売日:2018/07/10

モテるために必要なこと

 いかに”モテるか”にフォーカスを当て、恋愛の駆け引きへのアプローチと方法、手順、注意点などが簡潔にまとめられている。しかしあまりにも内容が希薄なうえ、学術的な要素は皆無。なにより早い話し「ナンパを繰り返して性交をしろ」という文言に集約される。
 内容の薄さ以上に「モテる男が更にモテる」というスパイラルが強調されているだけで、恋愛テクニックの上達を目指して本書を手にした読者にとっては悲惨極まりない現実を突きつけられる。

 もちろん「一つの選択より複数の選択肢」など、対人関係の距離感について参考になる点もある。
 しかし全体的に、『ぼくは愛を証明しようと思う』の作者・藤沢数希氏が方々で語った言説を集約しているにすぎず、それでいて完成度も低い。
 また”恋愛”とは名ばかりの下心満載の内容で、ある意味、世の女性に対して無礼千万とも感じられる。正直読後は内容の無味乾燥さと相俟って、若干の憤りさえ覚えてしまうほどだ。
 もっとも”恋愛工学”自体は進化生物学や心理学に基づいて確立されたナンパ理論ではあるが、本書のような書き口では”工学”よろしく似非科学とみなされても致し方ない。
 

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ぼくは愛を証明しようと思う。

What Every Man Thinks About Apart from Sex (Blank Book)

 

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