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【読書感想】大村大次郎『改訂版 税金を払わずに生きてゆく逃税術』

2021年10月22日

 
 改訂版 税金を払わずに生きてゆく逃税術
 大村大次郎
 出版社:悟空出版
 発売日;2021/09/10

 成長しない国で人間らしく生きるために必要なこと

 少子高齢化という現実に直面する日本。数十年来蓄積されてきたデータがあるにも関わらず、この国が何もしてこなかったことは既成の事実である。
 本書はそんな日本を国民の側から叩き直す、そんな意気込みで書かれている。
 著者は元国税局調査官で評論家の大村大次郎氏。数々の著作がありながら、どの著作もその視点・観点に定評がある。
 
 本書に関しては例示が殊のほか多く、あらゆる層のニーズに応えつつかつ極めて実践的な内容となっている。
 実際、サラリーマンは安定的ではあるが税金の高さがものを言う。一方、経営者やフリーランスなど、世間的には不安定に見られがちでも納税額は低い。そうした状況下で、どう生活していくのか? これからこの国で人間らしく生きていくために必要な、"税金"に対するさまざまなノウハウが詰め込まれている。と同時に"自立"することがいかに大切か痛感せざるを得ない。中には「海外に移住しろ」と的を射ているが少々無謀な提言もあることは否めない。だが著者がそこまで言うのも、そもそも税金の使われ方に最大の問題点があると指摘しているが故だ。最終章では納税することそのものに対する著者の熱意が感じられる。
 「むしろ税金を納めない方がこの国にはいい」
 「税金を逃れることは今の日本人にとって"国民の義務"でさえあると言える」
 かなりのパワーワードのようではあるけれど、日本の現状を憂いる人は多い中、その諸悪の根源に毅然と立ち向かおうと呼び掛ける人は少ない。そんな著者をして、これから先、税金の食いものにされないために我々もまた武器を手に自らの身を守らなければならない。
 
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 失敗の本質
 

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