jinnosuke

『ねと見!』の管理人です。
昭和の終わりの方に北海道で生まれる。 専攻は哲学(インド哲学・仏教学)。 趣味は読書と散歩。愛読書は辞書。

キーワード
インド哲学仏教学/後鳥羽院と定家さん

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感想・レビュー

2023/8/19

【読書感想】頭木弘樹・川野一宇・根田知世已・NHK深夜便『絶望名言』《文庫版》

  絶望名言《文庫版》 頭木弘樹・川野一宇・根田知世已・NHKラジオ深夜便制作班 出版社:飛鳥新社 発売日:2023/04/25 今日を生きるためのネガティブさ  NHK「ラジオ深夜便」の人気コーナー「絶望名言」。その放送内容が単行本化されたのが2018年だが、今回待望の文庫化がされた。  タイトルだけからするとなんともネガティブな印象しか受けないが、実際その通りだから仕方がない。「無能、あらゆる点で、しかも完璧に」「明けない夜もある」「人生は地獄よりも地獄的だ」……。なんということだろう、歴史に名を遺す ...

後鳥羽院project

2023/8/23

【ご冗談でしょ定家さん!?】『明月記』講読その2~治承四五年記②(治承四年六月~十二月)~

     今回は前回に引き続き、治承四五年記のうち治承四年六月~十二月を読んでいこうと思います。     目次 【凡例】   治承四年(一一八〇)<定家十九歳・従五位上侍従> ・遷都、決定!!(六月一日条) ・藤原定家という人(七月十五日、九月十五日、十月二十二日条) ・俊成一家でパンデミック(七月十七日~二十五日条) ・平清盛、激怒!(十一月七日条) ・姉、健御前のこと(十一月八日条) ・帝、福原より還る(十一月二十五・二十六日条) ・定家卿、叱られる(十二月二十四日条)    参考文献       【 ...

感想・レビュー

2023/8/5

【読書感想】済東鉄腸『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』

  千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話 済東鉄腸 出版社:左右社 発売日:2023/02/07 「好き」って強い  随分と長いタイトルだが、本書の内容がほぼそのまま要約されているといっても過言ではないだろう。その通り、本書は引きこもりかつ難病持ちの著者がいかにルーマニア語の小説家になったのか、その紆余曲折の問わず語りである。  そもそも「ルーマニア」という国名を聞いて、その場所や歴史など、ピンと来る人は多くないだろう。黒海西側に位置する元 ...

後鳥羽院project

2023/7/28

【ご冗談でしょ定家さん!?】『明月記』講読その1~治承四五年記①(治承四年二月~五月)~

       以前公開した『藤原定家「明月記」にみる後鳥羽院の姿』シリーズをやっていた頃から、いつかは『明月記』自体の講読もやりたいと考えていた。  ただ、当の『明月記』が難解極まりないことと、明月記研究会はじめ堀田善衛御大などさまざまな研究者や愛読者がすでに多くの著作や論文を出している。またネット記事なんかでもあちらこちらで書かれていることもあって、「今さら自分がブログ上でやってもなぁ・・・」と二の足を踏んでいた。  とはいえ相変わらずの性と言おうか、思いついたんだからやってみようかしらと、最近になって ...

感想・レビュー

2023/7/25

【読書感想】渡辺範明『国産RPGクロニクル ゲームはどう物語を描いてきたのか?』

  国産RPGクロニクル ゲームはどう物語を描いてきたのか? 渡辺範明 出版社:イースト・プレス 発売日:2023/06/21 RPGの基礎教養  ゲーム業界の一大ジャンル・RPG(ロールプレイングゲーム)、その二大巨塔である「ドラゴンクエスト」(以下DQ)と「ファイナルファンタジー」(以下FF)。最早その内容を解説する必要はないだろう。本書はDQ・FFを基軸とした国産RPG史だ。内容自体は概ねDQ・FFの話題に終始しているが、著者が元スクウェア・エニックスのゲームプロデュサーであるだけに、その歴史はもち ...

感想・レビュー

2023/7/24

【読書感想】杉作・ヤースー『ボクとおば~のフシギな話』

  ボクとおば~のフシギな話 1 杉作 漫画 / ヤースー 原作 出版社:リイド社(ボーダーコミックス) 発売日:2023/07/20 ちょっぴりフシギでちょっぴりコワいおばけの話し  最近、怪談・オカルト系ユーチューバーとして人気急上昇中のトクモリザウルス・ヤスさん。そのチャンネルの中でも特に人気のある「おば~の話」シリーズを漫画化した本書。  ヤスさんのおば~は沖縄の伝統的な霊媒師「ユタ」だ。その血を受け継ぐヤスさんもまた、幼少時より「見える」タイプの人だった。  本書の内容は基本的にこれまでの「おば ...

感想・レビュー

2023/7/22

【読書感想】小泉悠・桒原響子・小宮山功一朗『偽情報戦争 あなたの頭の中で起こる戦い』

  偽情報戦争 あなたの頭の中で起こる戦い 小泉悠・桒原響子・小宮山功一朗 出版社:ウェッジ 発売日:2023/01/20 新たな国家間闘争の姿  「ハイブリッド戦争」という言葉が世界を席巻して久しい。その中で、特に「情報戦争」というキーワードは今や国際社会を左右するまでの重要事項といって過言ではない。正しい情報とはなにか、新たな国家間の争い方が今や日常生活にまでその触手を伸ばしている。  ロシアによるウクライナ侵攻以降、さまざまな媒体で重要な発言を繰り返している執筆陣が「情報戦争」の今を紐解く本書。特に ...

感想・レビュー

2023/7/17

【読書感想】齊藤彩『母という呪縛 娘という牢獄』

  母という呪縛 娘という牢獄 齊藤彩 出版社:講談社 発売日:2022/12/16 家庭という名のブラックボックス  2018年1月に起こった滋賀医科大学生母親殺害事件。当時看護学生だった娘が母親を殺害し遺体を河川敷へ遺棄したこの事件は、「教育虐待」という言葉を世間に広めた。加害者である娘は医学部9浪という経歴をもつ。幼少期より母から医師になることを切望され厳しく教育された。だがその結果は不合格の連続で、母親からは罵倒や体罰を受ける日々が続くようになる。犯行後、SNSに投稿した「モンスターを倒した。これ ...

レポート

2023/7/8

【23区唯一の渓谷】等々力からめぐる東京古墳散歩♪

       Amazon  私のオアシス 等々力渓谷       ※今年(2023年)03月にした散歩です。        例のウイルスも収まりをみせ、所用をかねて上京した折、長い付き合いの知人家族から「朝食でも食べにおいでよ~」とお誘いを受けたので、散歩がてら東京・世田谷区から大田区にかけての多摩川沿いを歩きました。  件の知人宅は東急東横線の多摩川駅が最寄りなのですが、今回は大井町線等々力駅からの出発。        早朝だから人通りもまばら。そういえばこの駅前も再開発云々でいろいろ変わってたな。 ...