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『ねと見!』管理人の雑記帳

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本

レポート

2018/12/25

夏目漱石『こころ』の散歩道

 「日本で一番売れている」本(2016年時点)  cf,漱石没後100年、人気衰えず 書店で文庫フェア   夏目漱石『こころ』(新潮文庫版)  夏目漱石後期三部作の一つ『こころ』。  その中でも第三章にあたる「下 先生と遺書」は今でも高校の教科書に掲載されている。  あらすじに関しては……長くなるので以下のサイトに譲ります。   cf,夏目漱石「こころ」のあらすじを紹介  さて、主人公の『私』が鎌倉で出会った『先生』は、学生時代に現在の文京区小石川にある伝通院裏で下宿していたのですが、物語のキーパーソンで ...

感想・レビュー

2018/8/30

【読書感想】坂口三千代『クラクラ日記』(ちくま文庫)

 無頼派の小説家・坂口安吾の妻・三千代さんが書いたエッセイ『クラクラ日記』。前回、無頼派ゆかりのバー『ルパン』の記事を書いて思い出した。  表題の“クラクラ”は安吾の死後に三千代さんが開いたバーの店名で、フランス語で「野雀」や「垢だらけの~」という意味の“cracra”からきているそうな。命名は獅子文六氏によるらしい。    本書は安吾との出会いの場面からはじまる。  坂口安吾という作家について多少なりとも知る人ならばその破天荒なエピソードの数々は語るまでもないが、他によるまでもなく本書で十二分過ぎるほど ...

感想・レビュー

2018/8/17

【読書感想】薄田泣菫 完本『茶話』(上・中・下 冨山房百科文庫)

     名だたる文豪を輩出した明治文壇にあって、浪漫派・象徴派の詩人として名を馳せた泣菫は、大正の幕開けと共に随筆の世界に飛び込んだ。  大阪毎日新聞社に在籍しながらその紙面において、「茶を飲みながら喋る気楽な世間話」をコンセプトに延べ811編のコラムを執筆した。それがこの『茶話』だ。  古今東西、市井の人々から著名人、果ては歴史上の人物に至るまで、さまざまな逸話・風説、奇行・奇癖、失敗談などを「あたかも見てきたよう」に簡潔でユーモアあふれる文章で綴ったこのコラム群は、著者の広範な知識量と的確な人物評、 ...

感想・レビュー

2018/8/11

【読書感想】セルバンデス『ドン・キホーテ』(岩波文庫)

  セルバンテス『ドン・キホーテ』全6冊 (岩波文庫)  「人類史上最高の文学作品は?」と問われれば、私はこの作品を挙げる。  言わずと知れた名作中の名作。文学作品としてだけではなく、絵本や芝居など、およそ芸術作品と呼ばれる様々なジャンルで取り上げ続けられてきた作品だ。  とはいえ、正直なところ読んだ感想としては「ダルい……」の一言しかない。  この作品の翻訳など多数出てはいるが、果たしてそれらを読み通したという人はどのくらいいるだろうか?  というのもこの作品自体そもそも長い。長いだけならまだしも、まず ...

感想・レビュー

2018/12/17

【読書感想】エリック・ホッファー『波止場日記』(みすず書房)

   浪人時代、新宿の紀伊国屋でたまたま見かけたのがきっかけだった。表紙には、作業現場と思しきその場所にはおよそに似つかわしくない雰囲気をたたえた初老の男性が、荷車に腰掛け読書している写真があった。「沖仲仕の哲学者」ことエリック・ホッファーその人だ。  この本は彼が沖仲仕として働いていた頃のある1年間の日記である。  仕事現場での作業の内容、友人家族との団欒、歯医者のこと……何気ない彼の日常がつづられたごくごく普通の日記なのだが、ところどころで思索と考察が織り込まれている。その冷徹なアフォリズムには驚嘆の ...

感想・レビュー

2018/7/25

【読書感想】高野悦子『二十歳の原点』

     高校の時、担任や教科担当ではなかったけれど比較的気の合う先生がいた。  ある日他愛もないことを話していた折になんの前触れもなく「君みたいな人の日記だから読んでみるといい」と言われた。同時にその前段となる『ノート』『序章』があることも教えてくれたが、当時最寄りの大型書店で手に入ったのは新潮文庫版の『二十歳の原点』のみだった。他の2冊は絶版の状態だった。  学生紛争がこの国で一番盛んだった頃、一人の女学生が自殺した。当時立命館大学に通っていた高野悦子、その人だ。彼女が一体何に悩み不安を抱えていたのか ...

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2018/7/25

【読書感想】『ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観』(みすず書房)

   従来語られてきた言語学の枠から漏れる『ピダハン語』。数の概念、時間の概念、自己と他者との相関など、それらが存在しない未知の言語の発見とその軌跡を辿った本書は、ドキュメンタリー番組でも取り上げられたほどの衝撃を産んだ。と同時に現代言語学の雄・チョムスキーの逆鱗に触れたことでも有名だ。  著者はキリスト教の布教を目的に未開の地へと足を運び、その教えを広めてきた人物だ。結果から先に言うと、ピダハンと出会ったために彼は無神論者となる。  彼をそこに至らしたものとはなにか?  “神”という絶対にして唯一無二の ...

感想・レビュー

2018/7/25

【読書感想】堀田善衛『定家明月記私抄』(ちくま学芸文庫)

   堀田善衛といえば名著『インドで考えたこと』(岩波新書)などで有名な戦後を代表する小説・評論家の一人だが、彼が学生時代から飽くことなく焦がれてつつも、戦火やその他の事情で引き離される運命にあった歌人・藤原定家の日記『明月記』との奮闘を描いた一冊。  『明月記』は日本史などで学んだ人も多いと思うが、藤原定家が18歳の頃からその後およそ56年間にわたって書き継がれた日記で、平安末から鎌倉初期にかけての歌壇を研究する上で欠かすことのできない史料である。  私自身、定家は私淑する歌人の一人なのだが、彼の詠んだ ...

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2018/7/25

【読書感想】吉田洋一『零の発見』(岩波新書)

 まともな記事の一発目はやはり書評かなと思い、そうします。  で、やっぱりその一冊目に選ぶならこれにしようかと思います。 吉田洋一『零の発見』岩波新書    言わずと知れた岩波新書屈指の名著。    本書は表題ともなっている“零(0)の発見”と“直線を切る-連続の問題-”という数学の分野において根底をなす二点に対し、単に数学的な意味合いを解説するにとどまらず、その起源や変遷、または革命的な邂逅などの歴史的な軌跡をなぞるものだ。  初版は1939年だが、21世紀と称して久しい今日においても内容は極めて新鮮の ...

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甚之助(じんのすけ)

『ねと見!』の管理人です。
昭和の終わりの方に北海道で生まれる。 専攻は哲学(インド哲学・仏教学)。 趣味は読書と散歩。愛読書は辞書。

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インド哲学仏教学/後鳥羽院と定家さん

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