【読書感想】『会う人すべてがあなたのファンになる 一流の魅せ方』

 
 会う人すべてがあなたのファンになる 一流の魅せ方
 鈴鹿久美子

 出版社:大和書房
 発売日:2017/03/23
 

セルフブランディングの魅力と威力と魔力

 「民主的な殺し合い」と言われる選挙。壮絶な舌戦の中、著者は”勝たせ屋”としてさまざまな人物を政治家として政界に送りこんできた人物。
 そんな著者が自身の実体験とさまざまな政治家(特に女性議員)の立ち居振る舞いから見出した「セルフブランディング」ノウハウ。
 セルフブランディングとはマーケティン手法のひとつで、自分の価値を相手にどう伝えるか、どう自分をプロモーションするかというもの。
 タイトルから推してはかるべく、「人にどう見られたいか」ではなく「自分をどう見せたいか」という考え方を基軸に、自分をどうブランディングしていくかを説いてくれている。
 
 内容的には政治家の話しが中心だが、一般人やサラリーマン特に営業職など人前に出る機会の多い人にとってはかなり有益な情報が多い。
 というのも、十数年前に『人は見た目が9割』といった本がベストセラーになったりしたのと同様、その人の最初の印象というのは非常に大切だ。立ち居振る舞いや気の使い方ひとつとっても、そこにはその人物の隠された多くの情報が詰まっている。特に「無意識」にする仕草だったり、こうした点に関してはその人が何を語っているかよりも多くの心理的な印象を与えていたりする(ここら辺はメンタリストDaiGoさんなんかよく著書で引き合いに出している)。そうした部分をいかに統一しかつ「自分らしさ」を演出するか。そのために必要なポイントを、本書では豊富なエピソードを交えて紹介してくれている。
 
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 漫画版 人は見た目が9割

 人は見た目が9割 (新潮新書)
 
 本書を読んでいて、ふと、過去の私自身のことを思い出した。20歳そこそこの頃まで、根拠なき自信を持ってはいたけど生来の臆病な性格が抜けきらず、何をするにも、特に初めてなにかに挑戦しようとしたときには必ずといっていいほどビクビクしていた。
 そんなある日、以前より信頼を置いていた年上の男性に「自分への自身のなさ」について相談したことがあった。彼は当時の私の目からすると、とても堂々としていて物おじせず、ポジティブな人に見えていたのだが、曰く
 「ぼくだって見た感じと違って、内心なにやるにしても自信がないし、どんな些細なことにも不安を感じちゃうんだよ」
 という言葉を聞いて驚いた。ただ、彼はそのあとで
 「何をやるにしても自信がないけど、自信なさそうにしている人の話すこと、そんなものに誰が耳を傾けてくれるかな? 誰か心を動かしてくれると思う? ……誰かに自分の話しを聞いてもらいたいって思ったら、まず相手に聞いてもらえるようにならなきゃいけない。そのために自信って必要なんだ。自信がなくても自信があるように振る舞うことはできるだろう?」
 と語ってくれて、正直目からウロコだった。
 誰からに何かを伝えたい=魅せたいと思ったとき、そのためには方法や手段、そしてやり方があるのだということを、はじめて教えられた気がした。

 本書では政治家を中心にさまざまなノウハウが紹介されているが、その「魅せ方」の本質にはゆるぎない「信念」が必要だと強調されている。
 その「信念」をどう伝えるか、それが要は「魅せ方」なのだ。

 最期にこの「信念」ということについて、著者はこうしたセルフブランディングを通じて「何かに魂を売り払った人」を見分けられるようになったという。
 自分をどう売り込むかを考えるとき、必ず自分自身を客観的に見つめなおし自身の本質を知る必要があるが、こうした行動がミラーニューロンシステムように、相手を見定める際にも効果的な力を発揮したのだろうか? きっと何かしら科学的な研究がされているだろうから、この件についてはそのうち調べてみようと思う。

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 コミュ障でも5分で増やせる超人脈術

 
 
 

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