積ん読の本
石井千湖
出版社：主婦と生活社
発売日：2024/10/01
「積読」という名の読書の形
読書家にとっての最大の悩み、積読。本書の帯には「この山を見よ」の文字。ああ、まさしく読書家にとって積読とは山そのものであり、前人未到ならぬ本人未読の名峰である。
12名の著名人の書斎を取材しその読書体験と積読の山を開陳した本書は、読書家の読書家たる所以を解き明かしてくれる。そこには罪悪感など微塵もない、積読こそ読書の真髄と言わんばかりの積読自慢（？）が繰り広げられている。
なかにはほとんど積読がない方もいるが、それはその人それぞれの本との付き合い方・向き合い方のあらわれだ。そしてそれは本棚を彩る一冊一冊の本の姿でもよく分かる。
100ページ超にわたる本の話しと本棚の写真。手元にあるだけでも読書家にとってどこか心洗われる一冊だ。
ただ不思議なのは、こういう積読系の書籍は絶対といっていいほど積読されないんだよなぁ。。。
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