ガロア理論12講 概念と直観でとらえる現代数学入門
加藤文元
出版社:KADOKAWA
発売日:2022/07/21
現代数学、その威力!
「イケメン数学者」としてネット上でも名高い加藤文元先生による「ガロア理論」入門書。本書はKADOKAWA主催のN予備校での講義をベースに書かれている。
さて本書についてだが、例によっての加藤先生本。案の定、感想・紹介というなにものを置いてもまず「わかりやすい」の一言に尽きる。具体例や参照箇所の多さは理解に役立つことウケアイである。とにかく徹底的に初学者への配慮がされている印象を受けた。
もっとも相手は難解極まりない「ガロア理論」。いくら入門書・初学者向けといっても、その全容を簡単に理解できるものではないし、前提知識がないままだと正直面食らうであろう。しかし明確なゴールを設け、そこに至る適切なプロセスが簡潔にまとめられているので、まったくの暗中模索な事態だけは避けられる、それが本書の最大の特徴のように感じた。ざっくばらんにいえば、RPG感覚で読み進められる感じだろうか。随所に散りばめられた演習問題も絶妙で、レベル上げよろしく読み進めた先でいざボス戦という感じがする。
いずれにしても専門的な内容であることは否めないが、著者一流のとっつきやすい解説は理解へのハードルを十分下げてくれる。もしかすると、多少でも数学が得意という高校生なら十分読み解けてしまうかもしれない。
個人的には理解できない部分はサッサと読み飛ばし、とにかく最後まで通読しまた最初から読み返すを繰り返している。その都度、デッサン画の下絵を描いていく感じで次第に輪郭線がはっきりしてくるように感じているが、残念ながら本書の内容を十分に理解するにはまだまだ時間がかかりそうだ。そういう意味では何度も楽しく学べる本だともいえる。
冒頭にも書いたN予備校の講義はネット配信されているので、そちらも参照されたい。
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圏論の地平線
コメント
≪…「ガロア理論」…≫を、2次方程式の根と係数関係に「連続数学」と「離散数学」で眺めると数の言葉ヒフミヨ(1234)の離散性と連続性が、ロジスティクス写像と『反比例曲線の(1,1)でのπ(180°)回転のジムモイド的なものを対応させたい。
すると、数の言葉ヒフミヨ(自然数)は、『数の核ジャーゴン』で因数積が対応しそうだ。(連続性の獲得)
4次元で閉じている数の世界の演算符号(+-×÷√=)が、『自然比矩形』『ヒフミヨ矩形』『ヒフミヨ渦巻』や円環に内接する六角形に△◇の姿が浮かぶ。
そして、数式も浮かぶ。
十進法の基における西洋数学の成果の符号(e i π ∞)と【1】【0】の送りモノとして数の言葉ヒフミヨ(自然数)に触れたい・・・