【読書感想】本田勝一『【新版】日本語の作文技術』

 
 【新版】日本語の作文技術
 本田勝一

 出版社:朝日新聞出版(朝日文庫)
 発売日:2015/12/07

分かりやすい文章とは、なにか?

 初版の刊行以来30年以上売れ続けているベストセラー。そして文章、特に新聞や雑誌の記事、評論などを書く人にとっての必携書。
 世の中には「文章の書き方」を解く書物はさまざま出ているが、その中でも本書が支持されているのは”ダメな文章”の「なにがダメなのか」、この部分を拾い上げ解説・整理・修正がなされている点にある。長年現場で培われた著者なりの法則性のもと、時に厳しくそして時に涙をにじませながら詳細をたどる。
 私自身、つかず離れず永らく文章を書くことを続けている。そして久しく本書を傍らに置いて事あるごとにページを繰るが、毎度身につまされてしまう。もっとも私は文学青年崩れで、これといって誰かに師事したことがあるわけではない。我流も我流。おかげで独特のクセのある文章になってしまっていることは否めない。それ故にこそ本書のような存在は大変勉強になるのだけれど、やれ実践するとなるとこれが一筋縄ではいかない。文章を書くこととそれを分かりやすく伝えること、この技術の奥深さをつくづく思い知らされる。初秋の夜長に読み返し、ふと思い返して紹介してみた次第だ。

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