レポート 考察

【私的愛用品】ツバメノート「KB4」考


 
 
 

目次

     ・「KB4」のココに注目!
     ・「KB4」今昔物語
     ・私的使用法

  
 
 
 大分前に本家の方で書いた「私の文房具【私の本棚 余談】」でチラッと紹介した私愛用のノートについて、ここ10年来でいろいろ変わって変化があったのでそこを深堀りしてみようと思います。時代の流れというのか、発展でありまた淋しくもある変化の詳細です。
 件のシリーズ「私の本棚」も、あれ以来書斎の模様替えなど相俟って、今では本棚に並ぶ背表紙も大分変わりました。昨今は専門とするインド哲学仏教学と、ここ数年かかずらわっている後鳥羽院がらみと、どうしても身近に置いておきたい本に囲まれている、とだけ今は伝えておきましょう。
 では早速・・・。
 
 
 
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 ツバメノート ノート B5 止め罫 40枚 KB4 C3014

 
 
 

「KB4」のココに注目!

・KB4の大きさ
 まずKB4の大きさなのだが、市販のノートに多く見られる「セミB5」サイズとなっている。メジャーなものだとコクヨのキャンパスノートなんかにも採用されている。
 B5の正寸は「182×257mm」なのだが、セミB5だとそれより少し小さい「179×252mm」となる。
 
 昭和中期、ノート原紙の規格変更と相俟ってコストダウンや無駄をなくす工夫として広まった採寸方法の名残である。

 
 
・ノートの色、糸綴じ、左罫線、万年筆での書き心地
 KB4本文には「クリームフールス紙」が採用されている。フールス紙とは筆記用として最高級の品質の紙で、まさしく「書くために作られた」紙だ。そして蛍光染料を一切使わず丹念に抄かれオリジナルの「ツバメフールス紙」なるものを使っている。
 ノートはじめ紙類にとっての最大の天敵は、なんといっても「水」だろう。安価なノートの場合、その多くが糊付けで綴じられていたりするが、このKB4はじめツバメノートは昔ながらの「糸綴じ」を採用している。糸綴じは基本的にノートの強度を高めてくれるといっていいが、その綴じ方もマチマチで、ものによってはかなり緩いものもある。しかしこのツバメノートに関してはかなりキッチリとして縫合がされており、仮に途中で本文を1ページ切り離しても、その逆側となる本文がバラけることがない。もちろん強く引っ張れば話しは別だが、綴じの緩い他のノートにくらべて落丁の心配がない。
 
 
 
 KB4ではデフォルトで左側に縦の罫線が入っている。これは「止め罫」といって、日付や見出し、あるいはメモ書き用のスペースなど、さまざまな用途に使えるスペースをあらかじめ用意してくれている。
 なお本文は行間7mmの30行となっている。
 
 
 
 前述のフールス紙だが、最高級品というだけあって、書き味はもちろん、滲みやザラつきもなく、かといって滑らかさ具合も適切。よって万年筆なんかで記載する時は、書き心地だけではなくインクの発色も素晴らしい。ただ、本文全体がクリーム色なので、たとえば「ブラック」と「ブルーブラック」だと若干見分けづらい感じがある。
 
 左:ブラック 右:ブルーブラック
 

・ページ数
 本文は40枚綴じられている。つまりページ数としては80ページとなる。この厚さがなかなか絶妙で、これ以上厚いと書き始めや書き終わり時のページでノート特融の厚みによる段差が生じやすい。かといってこれより薄いとノートとしての容量が物足りない。40枚80ページとはなんだかキリが悪いようだが、あくまでそこは文房具、使う側のことがよく考えられている。
 ちなみにKB4の厚さは約5mmだ。
 
 
 

「KB4」今昔物語

 
・スカシ、なくなる!
 私がKB4を使い始めたのは2000年代はじめなので、それ以前の仕様については分からない。ただ、その当時、本文全ページにはスカシが入っていた。
 
 
 
 このスカシはいつのまにかなくなってしまった。
 
 
 
 もちろんスカシがあろうがなかろうが、書き心地等に影響はない。でも、「ノートのくせにスカシ入ってるんだぜ~」的なネタ話に使えなくなったというのが残念というかなんというか。それこそKB4特有のプレミア感も失われた感じがある。
 
 
 
・背見出しもなくなる!
 
 そして近年、ツバメノート全般の高級感を印象づけていた背見出しもKB4からなくなった。
 分厚いノートでは特にそうだけど、KB4のような薄手のものでも背見出しはとても有用だったりする。
 
 
 
 やっぱりあるのとないのとではパッと見の印象も違う。
 
 
 個人的にKB4の背見出しをとても重宝していたので、残念以前に少々困ってしまった。市販の背見出しを利用する手も考えたが、「今までのものと統一感がなくなってしまうな~」と思い、方々探していたところなんとこんなページが!
 
 ・プリンターでクラシックな背ラベルを作りました - トンカチワークス
 
 ツバメノートの背見出しを参考にしたテンプレートを作ってくれている!
 目盛りつきなので好みの横幅でカットできるのも嬉しい。
 ちなみにA4用紙に倍率100%で印刷し45mm×45mmでカットした場合、20枚の背見出しが切り出せるとのこと。
 
 
 
 
 左:テンプレのもの 右:従来のもの
 
 従来のものと比しても遜色ない!
 
 
 

私的使用法

 
 最後に私なりのKB4使用方法について、一例として紹介しようと思います。

 まず、使い始める段階で本文各ページ上部(ヘッダー中央)に1~80までページ番号を振っていきます。なるべく大きめに書いていますが、それは単に大きい方が見やすいため。
 
 
 
 で、次に表紙裏に目次(インデックス)代わりの表を貼り付けます。ノートもメーカーや種類によってはインデックスページが挿入されているものもありますが、KB4にはもともとない。また挿入されているものでも大体は数行程度なので、こうしてページ一覧の表にすることでどこに何を書いたのかが一目でわかります。
 
 
 
 ちなみにもともとは1ページ目に書いていましたが、場合によってはスペース的にギチギチになってしまい使いづらかったので現在はこうしています。・・・とはいえ今でも1ページ目は基本的に空けるようにしています。これはインデックスとは別のメモ用としています。
 
 左側の罫線で区切られた部分は、書籍のページ番号や日付、あるいはメモや補足を書き込むなどいろんな用途に使っています。
 
 
 
 ザっとですがこんな感じです。
 
 
 
 文房具ひとつとっても昨今は種々さまざま新しい商品なんかが大量に出てきていますが、こうして一貫性というか愛着もって長年使い続けられるもの、なにより自分と相性がピッタリな商品に出会えるのはうれしいものです。そしてスマホやPC全盛の時代だからこそ、アナログな手法もなかなか乙なものに思えます。■
 
 
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