……気が付きゃ2か月も更新してなかったorz
それはさておき『時間術大全』の読書感想。
時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」
ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー著 櫻井祐子 訳
出版社: ダイヤモンド社
発売日:2019/06/20
いつでもどこでも誰にでも始められる、時間の無駄を最小化し有効に使える時間を最大限に引き出すためのチート集。
GoogleとYoutubeでそれぞれ勤務経験のある著者らが贈る「時間」に関するライフハック集。
いや、「『時間オタク』が本気だしてやってみた結果!!」くらいの物理的にも心理的にも種々さまざまな時間節約のノウハウが詰まっている。
「朝型人間になる」「腕時計をはめる」という基本的なところから、ネットやSNSとの付き合い方、人間関係や生活習慣、果てはカフェインの摂取の仕方に至るまで事細かく87の項目に分けられたこれらすべての戦術に、著者らの実体験をもとにした具体例も挙げられていて実に分かりやすく、また自分の生活にも置き換えやすい。
とはいえこれらすべてをこなそうとすると多分その時点で時間的に破綻してしまう可能性があるから、その中で自分に足りないものあるいは実践できそうなものを組み合わせて取り組むのがベストだと思う。
仕事一つとってもその業種や形態はさまざまだが、本書で挙げられているそれは案の定というか、一般的な会社員(頭脳労働中心)向けのものだ。
しかし考え方や視点を変えれば肉体労働系の仕事にももちろん応用は効くと思う。ただ、根本的に時間の使い方というのが相反する部分もあるので、メンタリストのDaigoさんなんかが紹介する科学的な根拠に基づいた時間術と組み合わせて方が応用の幅は広いと思う。本書の場合、どちらかといえば著者らの経験則から導き出されている時間術という側面が強いので、再現性という意味では多少難がある部分も少なくない。
週40時間の自由をつくる 超時間術 |
脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術 |
どこの国でも都市部の生活というのは、時間から時間へと忙しなく拘束され続けている印象があるが、こと日本の場合、効率や生産性をあまり重視しないという就労姿勢がいまだ根強いが故に、より一層仕事もプライベートも時間に拘束されてしまっている感が否めない。
個人的にこうした時間の使い方に関する末期的な症状を改善するには、時間術を学ぶ以前に3~4か月くらい日常の移動にも便を欠くくらいの田舎に行って田んぼの草刈りでもしていれば、自ずとその人にあった時間の使い方ができるようになるという持論があるが、これはこれで荒療法みたいなものだから万人にオススメできるものでもない。
なにごともそうだが、何かを変えようと思った時、思い切り変えるのもいいかもしれないが今できることのうちから何かひとつ、小さなことから変えていくのも大切なことだ。時間に関しては本書に書かれてあることのひとつを実践してみる、それが該当するだろう。それを少しずつ、出来ることを増やしていくようにコツコツとやっていく。
時間の使い方というのは、もしかしたらその人の生き様をそのまま表しているのかもしれない。そう考えれば、時間に有益な余裕が持てるということは、人生に対してもそれだけ有益な余裕を保てるということだとも言える。
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