【読書感想】川井俊夫『金は払う、冒険は愉快だ』
金は払う、冒険は愉快だ created by Rinker Kindle Amazon 楽天市場 金は払う、冒険は愉快だ 川井俊夫 出版社:素粒社 発売日:2023/09/13 古道具界のフィリップ・マーロウ これは不条理小説なのか? それとも無頼派小説なのか? 私小説ともエッセイとも言い難い、6B鉛筆で書きなぐったかのような武骨な一冊。 毒舌と真面目さが入り混じるとある古物商の日常は、悪態と罵倒に満ちていながらどこか頭を殴られたような痛快さと風通しの良さがある。その半生と日常はあまりにも ...
【読書感想】種田輝豊『20ヵ国語ペラペラ ――私の外国語学習法』
20ヵ国語ペラペラ ――私の外国語学習法 (ちくま文庫) created by Rinker Kindle Amazon 楽天市場 20ヵ国語ペラペラ ――私の外国語学習法 種田輝豊 出版社:筑摩書房(ちくま文庫) 発売日:2022/05/12 語学を学ぶ、語学を楽しむ 英語をはじめとした諸外国語をつぎつぎとマスターしていった著者の青春記。初版の刊行は今から50年も前だが、その内容は色褪せない。 「○○バカ」という表現もあるが、著者はまさしく「語学バカ」の称号に相応しい。現代のようにネッ ...
【読書感想】似鳥鶏『叙述トリック短編集』
叙述トリック短編集 (講談社タイガ) created by Rinker Kindle Amazon 楽天市場 叙述トリック短編集 似鳥鶏 著 / 石黒正教 イラスト 出版社:講談社(講談社タイガ ニB 3) 発売日:2021/04/15 読むダマし絵 人気ミステリー作家による読者への挑戦状のような短編集。いや、「まえがき」の時点から本編中に叙述トリックが散りばめられていることが予告されている。加えてそのヒントや読み解き方まで示されているので、まるきり「挑戦状」といって過言ではない。またそれ ...
【読書感想】ヘルマン・ディールス『古代技術』
古代技術 (ちくま学芸文庫) created by Rinker Kindle Amazon 楽天市場 古代技術 ヘルマン・ディールス 著 / 平田寛 訳 出版社:筑摩書房(ちくま学芸文庫 テ-17-1) 発売日:2024/04/12 古代ギリシャの科学的思考態度 『ソクラテス以前哲学者断片集』の著者による古代ギリシャの技術史。およそ概略に近い内容ながら、執筆当時伝わっていた限りの史料をもとに、古代ギリシャでどれほどまでの技術が考案・改良されたかを深掘りしている。 いまだ科学と哲学が未分 ...
湖に沈む「幻の橋」タウシュベツ川橋梁を行く!
※本記事の内容は2024年08月時点のものです。 北海道上士幌町。 大雪山東南麓に位置するこの街には、「幻の橋」と呼ばれる橋がある。正式名称・タウシュベツ川橋梁は、知る人ぞ知る北海道屈指の秘境だ(「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」として北海道遺産や近代化産業遺産に認定されている。なお)。 これは2024年08月にタウシュベツ川橋梁を訪れた時のレポートです(なお見学方法はこちらから)。 300ピース ジグソーパズル KAGAYA 幻の銀河橋(北海道)-天の川とタウシュベツ川橋梁- ...
【読書感想】安部公房・三島由紀夫・大江健三郎『文学者とは何か』
文学者とは何か (単行本) created by Rinker 中央公論新社 Amazon 楽天市場 文学者とは何か 安部公房・三島由紀夫・大江健三郎 出版社:中央公論新社 発売日:2024/12/06 日本文学の展開図 戦後日本文壇を牽引した世界的日本人作家による鼎談・対談集。ある意味、文学がまだまだ力も勢いも持っていた良き時代の対話編であり、「文学」者の名にふさわしい雄たちの戯れともいえよう。 近代日本文学史をどのような範疇で区切るかは、視点・立場によってさまざまあるかもしれない。だが ...
【読書感想】渡邉雅子『論理的思考とは何か』
論理的思考とは何か (岩波新書) created by Rinker Kindle Amazon 楽天市場 論理的思考とは何か 渡邉雅子 出版社:岩波書店(岩波新書 新赤版2036) 発売日:2024/10/21 多元的思考の可能性 近年、仕事や生活のさまざまな場面で論理的思考の必要性が声高に叫ばれているが、それと呼応するように多くの関連書籍も刊行されている。だがその多くは、論理的思考をどのように使いこなすかという小手先の解説に終始しており、論理的思考そのものを深堀りするに至っていない場合が ...
【読書感想】小坂俊史『モノローグ書店街』
モノローグ書店街 (バンブーコミックス WINセレクション) created by Rinker Kindle Amazon 楽天市場 モノローグ書店街 小坂俊史 出版社:竹書房 (バンブーコミックス WINセレクション) 発売日:2021/03/27 人と本が行き交う交差点 書店を舞台に描かれる群像劇。さりげない日常と人の心の温かさ、絵のタッチの柔らかさと小気味良いコマ割りで、マンガという非現実ではあるけれど、どこか現実であってほしいという淡い期待を寄せてしまう作品。 肩の力を抜いて読め ...
【読書感想】野口晴巳『能率手帳の流儀』
能率手帳の流儀 created by Rinker Amazon 楽天市場 能率手帳の流儀 野口晴巳 出版社:日本能率協会マネジメントセンター 発売日:2007/10/02 手帳ではじめる人生設計 現在は絶版になっているが、日本能率協会マネジメントセンター会長による手帳を使った目標達成術。とはいえその大部分は人生論のそれに等しい。本書は著者一流の手帳術の開陳でありながら、積み重ねを大切にする基本ともいえる考え方を説いている。 「人生を計画することはできない」と著者は語るが、それゆえにこそ積み ...


