レポート

【23区唯一の渓谷】等々力からめぐる東京古墳散歩♪

2023年07月09日


 
 
 
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 私のオアシス 等々力渓谷

 
 
 
※今年(2023年)03月にした散歩です。
 
 
 
 例のウイルスも収まりをみせ、所用をかねて上京した折、長い付き合いの知人家族から「朝食でも食べにおいでよ~」とお誘いを受けたので、散歩がてら東京・世田谷区から大田区にかけての多摩川沿いを歩きました。
 件の知人宅は東急東横線の多摩川駅が最寄りなのですが、今回は大井町線等々力駅からの出発。
 

 

 
 早朝だから人通りもまばら。そういえばこの駅前も再開発云々でいろいろ変わってたな。
 ちなみに写真右端あたりには、新日本プロレスのレスラーご用達だった「紅蘭」というラーメン屋さんがあった。2015年末をもって閉店してしまったのが残念。あの味、また食べたいなぁ。
 cf,さようなら、「紅蘭」 新日本プロレスを見守った中華店 - 多重ロマンチック
   伝説の店から!=「ライガーとあの伝説の店で今甦るラーメンレース!?ネェ♪マスター作ってやってよ((((;゜Д゜)))」<人類プロレスラー計画「中西ランド」 #169>
 
 
 
さて早速、等々力公園へ。
 

 

 
 この等々力公園、よくメディアなんかでも紹介されていて知っている人も多いと思うが、東京23区内唯一の「渓谷」だ。・・・にもかかわらず、最寄りの等々力駅からは徒歩3分、渋谷からだって20分というアクセスの良さであるw
 
 
 

 
 ちなみに等々力公園のちょうど真ん中あたり付近を環八通り(都道311号線)が通っているが、その環八沿い300mほどいくと玉川野毛町公園があり、そこには野毛大塚古墳がある(今回は行かなかった)。
 
 
 
 再び等々力公園内へ。
 

 
 都内にも自然豊かな公園や庭園は数多いけど、ここほど自然の状態が保持されているところも珍しい。
 

 
 なによりここ等々力公園には横穴古墳跡が残されている
 この公園には3か所保存されており、第1第2横穴が横並びにあり、少し離れて第3横穴がある。
 
 
 

 
 写真左手側に見切れているのが第1横穴、右側に第2横穴がある。
 
 
 

 
 こちらは第3横穴。
 

 
 入り口部分から中がのぞけるようになっている。入り口付近にセンサーがあって、人が近づくと中がライトアップされる仕掛け。
 
 
 

 
 また園内には不動の滝稲荷大明神
 

 役行者を祀っている神變窟などもある。
 
 
 
 で、山肌というか崖を登った先にあるのが等々力不動尊だ。
 

 
 由緒書によれば、真言宗中興の興教大師の夢に役行者が彫った不動明王が現れ、「関東に結縁の知がある」と告げたことをうけ、その御不動様を背負って関東に入るとお告げ通りの渓谷がありそこへ安置したのがこの等々力不動尊の始まりだと伝わっている。
 
 
 

 
 山門も立派の一言。
 
 
 
 ちなみに山門のはす向かいには
 

 

 
 御岳山古墳がある。
 
 
 
 さぁてここからは多摩川方面へ。
 知人宅でいただく朝食に遅れるのもアレなのだが、少し寄り道をば。。。
 
 
 
 
 
 等々力の坂を下る。
 
 
 
 この周辺は武蔵野台地の南端部にあたり、等々力-尾山台-田園調布という多摩川沿いの地域は川に向かって下る形になる。また先ほどの等々力渓谷ほどではないが、ところどころにかつての谷の痕跡もあり、この一帯を東西に横切ろうとするとかなりの起伏があることがわかる。
 
 
 

 
 多摩川へと抜ける都道312号線から住宅街に入りしばらく行くとあるのが・・・
 
 
 

 
 はいコチラ、「新日本プロレス野毛道~場~」!
 
 
 

 
 合宿所の方は2013年にリフォームされたことは結構有名ですね(『大改造!!劇的ビフォーアフター』2013年06月02日放送回)。
 

 
 合宿所入り口にある黄金のライオンマークは、獣神サンダー・ライガー選手(当時)お手製の代物。
 まだ朝早い時間だというのに、道場の方からはマシンの動く音やトレーニング中の選手の荒い息遣いなんかが聴こえていた。
もう20年近く前、いちプロレスファンとしてのミーハー心から何度も訪れたことのある聖地だったけど、今は現役を退いたあんな選手やこんな選手に握手してもらったりサインもらったりしたのはいい思い出だなぁ・・・。
 
 
 
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 閑話休題。
 
 
 

 
 さていよいよ多摩川沿いへ。
 もううすうすお気づきの方もいると思うが、この周辺(世田谷区野毛~大田区田園調布)は関東圏内でも屈指の古墳群が広がっている場所だ。古墳時代から奈良時代にかけての古墳が50基確認されており、荏原台古墳群と称されている。世田谷区内のものを野毛古墳群、大田区内のものを田園調布古墳群と大別する場合もあるという。
 当時の集落跡からは離れているようだが、日当たりのよい南面でしかも高台の端という地形は、貴人を祀るに最適な場所だったのだろう。
 


 
 多摩川を挟んで対岸の武蔵小杉方面を眺めると、やっぱり『シン・ゴジラ』のあのシーンを思い出してしまうんだよなぁw
 対岸にある等々力運動公園は、現在再開発の真っ最中。ちなみに対岸の等々力は、住所的に神奈川県川崎市中原区等々力となる。しかも丁目のない単独行政地名となっている。明治末までは世田谷区等々力とひとつの大字だったが、県境引き直しの際に神奈川県に編入された。
 
 
 
 田園調布の端を行く。
 かつては「高級住宅街」の代名詞として名高かった田園調布だが、近年は地価の問題や相続の問題などで中心部では空き家も多くなっているという噂を聞く。しかし同じ田園調布でも中心部を除けば、都内のどこでも見かけるような住宅街だ。
 
 
 

 
 そんな中、東急線多摩川駅すぐちかくにあるこちらの鬱蒼とした森。
 
 
 

 
 「多摩川台公園」として整備されているが、この公園まるまる古墳群となっている。
 公園内への入り口は何箇所もあるが、今回は公園西端の入り口から。
 

 
 急な階段を登ってすぐにあるのが
 

 
 宝莢山古墳
 文化財保護条例により敷地内には立ち入れないが、古墳跡を横断できる道は整備されている。もともと前方後円墳だったようだが、昭和初期の工事で一部が削平されて現在の姿になっている。それでもなんとなく古墳っぽい形状なのが見て取れる。
 この公園内には宝莢山古墳以外にも大小8基の古墳が保存整備されていて、隣接する亀甲山古墳と併せて「多摩川台古墳群」と称されている
 


 

 

 

 
 
 

 こちらが亀甲山古墳
 
 ちなみに今回は行かなかったが、こちらの古墳と東急線の線路を挟んで隣接する多摩川浅間神社は、浅間神社古墳という前方後円墳の上に築かれている
 
 
 
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 最後に、多摩川台古墳群と亀甲山古墳のちょうど袂あたりに公園の管理事務所があるが、多摩川周辺の古墳群に関する常設展示室が併設されている。

 ジオラマによる古墳跡の紹介や、石室の実物大の複製なんかもあってとても興味深い。しかも入館料無料なのだ。
 
 
 
 ・・・とまあこんな感じでザザッと等々力公園から多摩川沿いに残る古墳跡を巡る早朝散歩でした。
 で、この後、知人宅に向かっておいしい朝食をいただいたのですが、久々の再会とあって話しが盛り上がってしまい、せっかくの朝食の写真を撮り忘れたことはいうまでもないwww
 
 
 
《「【23区唯一の渓谷】等々力からめぐる東京古墳散歩♪」 おわり 》
 
 
 

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