【読書(?)感想】市原一裕・加藤文元『チャート式シリーズ 大学教養 線形代数の基礎』

 
 チャート式シリーズ 大学教養 線形代数の基礎

 市原一裕,加藤文元 監修
 出版社:数研出版
 発売日:2022/04/19
 

チャート式、それはひとつの愛の形

 2019年、高校数学教材トップシェアを誇る数研出版から加藤文元先生による『数研講座シリーズ 大学教養 線形代数』が刊行された。その翌年には『チャート式シリーズ 大学教養 線形代数』も刊行され、前著に掲載されていた練習問題が”青チャート”として世に出た。
 そして2021年には市原一裕先生による『数研講座シリーズ 大学教養 線形代数の基礎』が刊行され、今月、ついにその『チャート式シリーズ 大学教養 線形代数の基礎』が満を持して刊行された。いわゆる”黄チャート”版だ。

 高校数学の参考書も数多あるとはいえ、『大学への数学』『シグマベスト』など往年の名シリーズは多い。私が高校生の頃なら『鉄則』シリーズなんかも人気だったが、その中でも安定と実績を誇るのが他でもないチャート式シリーズだ。
 言わずもがな、チャート式はレベル順に白・黄・青・赤の順で難易度は上がっていくが、黄・青で概ね全般的なレベルを掴める。これは今も昔も変わらないだろう。
 
 大学教養レベルの数学、その主軸となる線形代数の黄チャート版が出たことは、数学Cが無くなって以降、高校で行列に触れない工学系を目指す学生にとってはまさしく救いの手なのではないだろうか? 姉妹本たる『数研講座シリーズ 大学教養 線形代数の基礎』では、その導入→定義→定理→確認を行う例題が主に解説されているが、本書ではその練習問題が例題方式で詳解されている。線形代数の基礎を学ぶハードルを、また一段と下げてくれたといっても過言ではない。
 
 受験を控えた高校生はもちろん、大学でつまずいた人、あるいは学び直しで挑戦している人、その全てに対して重宝されること請け合いの一冊となっている。

 ちなみに私は高校に入学した翌日、通った高校が中の下の下くらいのレベルだったので、当時の担任から「まともな大学に行きたかったら自力でやるしかないぞ」といわれ、帰路その足で今は無き旭川駅前の西武デパートに入っていた三省堂書店に赴き、青チャートの『Ⅰ・A』『Ⅱ・B』『Ⅲ・C』と買って帰った。それをチマチマやって高校一年の夏休み前に終わらせた。
 今でもその三冊は手元にあるが、まさか再びチャート式のお世話になるとは……。
 
 嬉しい限りである。
 

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大学教養 線形代数の基礎

大学教養 線形代数

チャート式シリーズ 大学教養 線形代数

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