天体写真を撮りたいの!~アンドロメダ銀河を狙え!編~

 

 さて前回、あまりにも天体写真を撮りた過ぎて天体写真を撮りたいの!~機材導入&木星・土星撮影編~とほぼ勢いで木星・土星を狙ってみましたが、その後いろいろ幼少時のことをば思い出してみると……
 
 「アンドロメダ銀河って、カッコイイよな~」
 
 などと思っていたことに行き当たりました。
 
 
 
 アンドロメダ銀河……。
 我々の住む天の川銀河のすぐお隣にある言わば”ご近所さん”。近場故にその姿は捉えやすく、数多の天文ファンが数知れず撮影してきた天体のひとつでもある。
 わたしの住むような片田舎の山の中では肉眼でもボヤーっとながらその姿を視認することができる(市街地でも双眼鏡さえあれば観られる)し、ご近所さんとはいえその距離およそ250万光年! ということで、宇宙の壮大さを身近に感じることのできる好目標だ。
 
 しかしながら、やはり遠い天体の姿はそれなりに捉えようとするとある程度の露光時間を確保しなければならない。
 ISO感度を上げるだけではノイズ等の問題以上に画像の鮮明さが落ちる。

 ……ということで導入したのがこちら。

 
 
 VIXEN特製ポータブル赤道儀『ポラリエ WT』!
 
 Amazon
 
 Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエ(WT) ホワイト

 
 ほぼ手の平サイズで持ち運べる簡易赤道儀。ケンコーなど他社からもいろんな種類のものが出ています。
 また後続機『ポラリエ U』はスマホでカスタマイズできるなど、進化しています。
 
 今回はこちらの機材を導入してアンドロメダ銀河を狙ってみたいと思います。

 まずは例によって開封の儀!

 
 中身はこんな感じ。
 本体・説明書以外にアナログの『星座早見盤』をつけてくれるあたり、VIXENらしいな~と和むw

 
 電力は単3電池2本というお手軽さ。USB-mini B型による外部電源を使用することもできます。
 電池ボックス内には北半球・南半球で変わる回転方向を切り替えるスイッチがついている。
 ちなみに後続機である『ポラリエU』では各種ボタンと並び本体表に搭載されています。
 
 Amazon
 
 Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台 ポラリエ U

 
 南北の切替スイッチをいじると、各種モードを選択するダイヤルのバックライトの色が変わります。
 
 ちなみに北半球では赤。
 
 
 南半球では緑。

 搭載されている各種モードはそれぞれ
 ・電源OFF
 ・セッティングモード(🔦)
 ・星景撮影モード(1/2)
 ・星追尾モード(☆)
 ・太陽追尾モード(☼)
 ・月追尾モード(☽)
 となっています。
 セッティングモードでは極軸設定の際に用い、本体側面にある傾斜計のバックライトが点灯します。
 星景撮影モードは星景写真(星空と地上の風景を写したもの)を撮影する際に使用。日周運動の半分の時間で稼働し、短時間露出であれば星と地上の景色を同時に撮影することができます。
 星追尾モードは星野写真(星空のみを写したもの)を撮影する際に使用し、日周運動と同じスピードで稼働します。
 太陽・月の追尾モードは日周運動とは異なる速さで動く太陽・月のそれぞれを撮影する場合に使います。

 持ち運べる大きさながら、なかなかに機能満載です!

 
 
 まずは三脚にセッティング。
 
 
 今回は別売りされている付属品も同時購入。
 ・自由雲台
 ・ポーラメーター
 
 特に『ポーラメーター』は水平器・方位磁石・傾斜計が一体になったもので、極軸合わせの際に大変重宝する代物。
 
 これさえあれば、極軸合わせの際、仮に北極星が見えなくてもおおよその方位高度調整が可能。
 
 で、頻出している”極軸合わせ”だが、要は赤道儀の回転軸を北極星(真北)に合わせることを言う。
 地球はたとえば北極点を中心に見れば反時計回りに回転しているので、赤道儀を極点に合わせることで地球の日周運動とリンクさせることができる。

 
 ポラリエ本体の上方端にあるのぞき穴、ここの中心に北極星が見えるように調整する。
 
 Amazon
 
 Vixen 天体望遠鏡アクセサリ ガイダー ポーラメーター ポラリエ撮影用

 
 そしてカメラ本体を載せるとこんな感じになる。
 
 これだけでも本格的に天体撮影をしている格好がつく。

 ではいざ、アンドロメダ銀河を狙ってみましょう!

 
 M31 アンドロメダ銀河
 焦点距離:250mm 絞り:6.3 露光時間:12分(120秒×6) ISO:1600 コンポジット済

 撮れた! 伴銀河のM110も辛うじて写りました。

 なんとかあの楕円形を捉えることに成功した。……とはいえ若干の星像の流れが気になる。
 この点に関しては極軸設定が穴からの視認という点から少なからずのズレが生じるためで仕方ない部分ではあるが、別売りの極軸望遠鏡などを取り付けることで格段に精度をあげることができる。なので、これは近々課題ですね。
 また、玄人やプロが撮影したようなアンドロメダ銀河を捉えるには、やはりそれなりの口径の望遠鏡とそれに見合う赤道儀を導入しないといけない。私の場合、ズームレンズを手一杯伸ばしているためどうしても絞り値を小さくできない。……しかしまあ、それなりの口径の望遠鏡と赤道儀となると、今まで導入した機材とはお値段が格段に違う。別に買おうと思えばすぐにでも買えるのだが(大人の財力!)、やはりそこまでの機材を導入しておいて三日坊主みたいなこともしたくないので、今後本格的に天体写真を撮り続けるのかもう少し気持ちが固まるまで待ちたい。ということでこちらは将来的な課題ということで……。

 ちなみにアンドロメダ銀河の探し方ですが、
 
 
 「秋の大四辺形」の異名を持つペガサス座の胴体部分、その左下にある星、実はこれアンドロメダ座α星になります。ここからアンドロメダ座の胴体へかけ明るめの星を二つ(それぞれδ、β)追いかけ、今度はそこからカシオペア座方向に少し暗めの星を二つ(それぞれμ、ν)辿ります。東の空の場合だと、このν星のすぐ右上あたりにあります。ちなみに、β・δ星間の線分をβ星を軸にカシオベア座方向に90度回転させることでも見つけることができます。

 最後におまけのもう一枚
 
 
 
 M45 プレアデス星団(昴)
 焦点距離:250mm 絞り:6.3 露光時間:10分(120秒×5) ISO:1600 コンポジット済

 プレアデス星団はアンドロメダ銀河以上に肉眼でも観測しやすい天体ですね。
 そしてこれから冬にかけて見頃を迎える好天体のひとつ。 

 さらに今回プレアデス星団を撮影した際に用いたのがいわゆるソフトフィルター。
 
 Amazon
 
 Kenko カメラ用フィルター PRO1D プロソフトン [A] (W)

 
 フィルム時代なら色温度調整フィルターやシャープカットフィルターなんかを駆使することが必須でしたが、デジカメ時代になってその出番はなくなりました。その一方、フィルムでは明るい星は適度ににじんでくれたものの、デジカメではあまりにもシャープに写ってしまいすぐに色飛んでしまいます。そこで適度に星をにじませる目的でソフトフィルターが活躍しているという次第。しかも明るい星と暗い星のコントラストがつきやすく、全体的にメリハリのある写真が撮れるのも重宝するところ。
 その他にも明るい星から伸びる光条を強調するクロスフィルターなんかもあり、好みによって使い分けたいところですね。

 あとはなんだ、コンポジットの際に編集ソフトを利用しましたが、そこら辺の技術的なことをもう少し勉強しないといけませんね。
 今回の画像処理はかなり甘アマで、見る人が見れば「なんで~!? www」とツッコまれるレベルなのですよw
 やることいっぱいだな……w

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする