【読書感想】細野晴臣デビュー50周年記念展オフィシャルカタログ『細野観光 1969-2019』

 
 『細野観光 1969-2019』細野晴臣デビュー50周年記念展オフィシャルカタログ
 細野晴臣デビュー50周年プロジェクト

 出版社:朝日新聞出版
 発売日:2019/10/07

音楽界のスーパーレジェンドのオモチャ箱は玉手箱であり宝箱

 はっぴぃえんどやYMOなど、日本語ロックあるいは世界の音楽シーンを変えた斬新なテクノポップの生みの親である細野晴臣氏が、昨年デビュー50周年を迎えた。その記念展が同じく昨年秋、六本木で開催されたが、本書はその公式カタログになる。

 世代を超え常に新鮮な音楽性を追及してきた細野さんの軌跡。
 緻密な年表の他、その時々の写真やインタヴュー記事、楽器や作品あるいは思い出の品々などを通し、細野さんがその時代その時代になにを考え、何に直面し、どのような成長・発展をしてきたのかが、まさしく「観光」するように追体験できる。また、同級生だった西岸良平先生の影響で描いていたというマンガや幅広いジャンルに渡る蔵書など、音楽以外の素材からいかなる影響を受けてきたのか、そしてそれらが”細野晴臣”という化学反応を経てどのように新しい音楽へと昇華してきたのか、それを紐解く上で大変興味深く、かつ希少な一冊だ。
 特に当時のメモ書きや多くの盟友たちの証言など、ファンならずとも戦後日本の音楽シーンを語る上での貴重な資料が満載で、”オフィシャルカタログ”という体裁ではあるがその実は立派な資料集ともいえる。

 個人的に、掲載されている写真と記事の構成が、なんとも”細野晴臣”という人物の人柄を表現しているように感じられてならない。「細野さんってこんな感じの人w」という期待を裏切らない。なにより表紙の幼少時の写真を見る限り、今も昔もあんまり変わってない感じにとても親近感がわく。

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 細野晴臣 分福茶釜

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