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【読書感想】裏モノJAPAN編集部『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』

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 他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え
 裏モノJAPAN編集部編
 出版社:鉄人社(鉄人文庫)
 発売日:2023/10/26

若い頃の自分に言いたい親父の小言

 「若かりし自分に教えてやりたい人生の真実」をコンセプトに、もし若い頃の自分にアドバイスするなら何を伝えるかという質問で集めた名言集。東京・上野や大阪・新世界などの飲み屋街にたむろする壮年~初老の"オッサン"200人からの聞き取りなので、総じて下世話な話しも多い。またグチ半分だったり、迷言よろしく汎用性のないものもあったりする。だが、それは読む人によっては突き刺さるような人生の教訓ばかりであることは事実だ。
 タイトルの他にも「不安はほとんど的中しない」「女はお前の意見など求めていない」「人は傷ついて分だけ性格が悪くなる」など、一見どこかで聞いたことのあるような言葉も多いが、そうした言葉へ至るオッサンたちの半生のドラマを知ると、箴言一つひとつのの深さをより実感をもって味わうことができる。歴史的な偉人の名言集も尊いが、等身大の生き様を語るオッサンの言葉だからこそ素直に身に染みてくる。
 正直自分が二十歳そこそこのころ、本書で語られるようなことを言われてもピンとこなかっただろう。だが自分もアラフォーになって、はじめて「なるほど!そういうことだったか……」と愕然としてしまうことも多い。ま、最早手遅れだったりするのだが・・・orz

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