【読書感想】久我勝利『死を考える100冊の本』

 
 死を考える100冊の本
 久我勝利

 出版社:致知出版社
 発売日:2012/11/15

「死」を考えるとはどういうことか? を考えるための読書案内

 「死」とはなにか?
 このことへの見解は人それぞれさまざまの回答が存在しうることは想像に難くない。
 そしてそれは現代にあるのと同様、過去さまざまなひとびとがそれぞれに多彩な論を展開してきた。
 これといった答えがない問いだからこそ、また自分自身が今生きているその裏側であるが故に、古来よりひとびとの興味を誘って仕方ないのだろう。
 
 本書はそんな「死」にまつわる書物を100冊厳選し、「死」を考えるために読むべき本を紹介してくれている。
 一冊の本に対し数ページ、著者のコメントが付されるという形なのだが、「読書案内」としての建前上、該当書籍の解説というよりもむしろ感想が中心となっている。
 またあまりに広範囲かつ多岐にわたるジャンルからのチョイスであること、そしてたぶん著者自身その分野に明るくないであろうことと相俟って、ときに誤解釈や個人的見解が散見する。
 更に”100冊”と銘打っているのだから、読む人によっては「あれ? あの本は入ってないんだ」と感じてしまう場合もあるかもしれない。その点については冒頭で諒恕を乞うている。

 いずれにしても本書は「死」を考えるために読むべき本を紹介しているのだから、その目的は十分適っている。
 むしろそのきっかけ作りのための本といってもよいかもしれない。

 誰にでも訪れる「死」であるからこそ、それを考えるというのもなかなか敷居が高いもの。
 本書を手掛かりに、かつてどういう人が「死」をどのように捉えていたか、それを知る足掛かりとしては最適だろう。

 「メメント・モリ(memento mori)」の言葉が示す通り、死は誰しもに必ず訪れる。
 その死を意識することは、すなわち今ここに「生きる」ことを意識することと同じだ。
 
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