精神科医Tomyが教える 運を良くするたったひとつの正しい方法
精神科医Tomy
出版社:日本文芸社
発売日:2021/03/10
好運の正体
twitter上で30万人近いフォロワーを持つ精神科医のTomy先生。
ゲイバーのママのような口調と見た目はインパクトが大きい。
本書はそんなTomy先生が認知行動療法に基づく科学的見地から、運気を良くする方法を解いてくれている画期的な一冊。
結論、その方法とは「正しい考え」と「正しい行動」に集約される。目標に対して正しく考え行動することで、成功への道は開けるという至極当たり前の話しなのだが、その理由と解説が実に合理的で理解しやすい。
しかし、明確な目標をもち、正しく考え行動してもその全てが報われるとは限らない。もちろん、正しくない考え方で正しくない行動をとっていれば当然失敗する。
こうした原理は、紐解かれれば実にシンプルかつ当然の話しなのだが、ではなぜ運のいい人とそうでない人、成功できる人そうでない人がいるのか? そもそも「正しい」とはどういうことか?
「思考は現実化する」という言葉がある。スピリチュアルやオカルト界隈ではもう語り古されたような言葉だが、実際問題、思考は現実化するのだ。
運を良くしたいと思いオカルト的なことをする人もいるが、著者はそのような宗教的なものを否定しない。しかし、宗教に頼り切っているだけでは本当の運はつかめない。宗教は「自分の思考の軸を強化する」手助けをくれるものだと語っている。
運をつかむために最も大切なこと、それは「自分自身の思考の軸」を持つことだと著者は語る。
だが思考の軸をただ持てばいいというわけでもなく、妥当性のない思考は現実化しないどころかむしろ目標や成功を遠ざけてしまう。
つまり、思考の軸が現実的に妥当かどうか判断する必要がある。この現実的に妥当かどうかという観点こそ、「正しさ」の本質だと言えよう。
また目標達成、成功へ至る道筋を一つに限定せず、複数あるプロセスを柔軟に乗り換えることも推奨されている。手段が複数あれば、成功する確率も飛躍的に上がることは明白だ。
本書には他にも「思い通りにいかない時の処方箋」など、様々なケースへの対処法なども掲載されており実用的。
オカルト抜きのガチンコ本だが、気軽に読める安堵感がどのページからも溢れていて、本書を手に取るだけで運気が好転していくような錯覚を覚える。
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