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【読書感想】小坂俊史『モノローグ書店街』

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 モノローグ書店街
 小坂俊史
 出版社:竹書房 (バンブーコミックス WINセレクション)
 発売日:2021/03/27

人と本が行き交う交差点

 書店を舞台に描かれる群像劇。さりげない日常と人の心の温かさ、絵のタッチの柔らかさと小気味良いコマ割りで、マンガという非現実ではあるけれど、どこか現実であってほしいという淡い期待を寄せてしまう作品。
 肩の力を抜いて読める本との付き合い方ともいうべきだろうか、自分ではないどこかの愛書家の心理を垣間見るようで興味深くもある。コラム的に挿し込まれる登場人物たちオススメの一冊は、どれも読みたくなってしまうほどリアルに紹介されていて、ページを繰るたびにグイグイと作品の世界観に引き込まれてしまう。
 本を巡る愛憎悲喜交々。登場人物ほぼ全てが本を売る側の人間だが、実際に書店で働く人的にはあるあるなのだろうか?

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